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ぼくをそらされるのがいや自分じぶんからをそらすおとこです
ありったけの勇気ゆうききみちいさなにぎりしめた

きみはなされるのがこわくて 自分じぶんからをほどくおんなです
ありったけの勇気ゆうきぼくにぎかえしてくれた

上手じょうずつたえられないまま 言葉ことば言葉ことばがすれちが
はぐれたはおたがいに「さよなら」という言葉ことばえらんでしまった

「いつもいっしょ」と二人ふたりとなえた 風吹かぜふおかぼくらにとって
はかな途切とぎれるゆめのように 記憶きおくなかうすれてゆく景色けしきになった

あのサヨナラからときぼくもなんとなくだけど大人おとなになった
あいなんてまだわからないけど 自由じゆう責任せきにんった

いそがしい毎日まいにちなか自分じぶんわすれてしまうとき
あのおかからそら見上みあげる すこしだけせつない気持きもちをむねきしめて

ぼくおもす あのあのときはなしたのは ぼくほうだった
後悔こうかいをしても仕方しかたないと かえろうとした そのとき きみあらわれた

まぼろしじゃない きみまえにいる あのころわらない笑顔えがおで…
ずっとずっと、いたかった

なにわずに きみ微笑ほほえんで そのちいさなぼくにぎ
すれちがわかれた二人ふたりにだけわかるなみだ一粒ひとつぶだけこぼした
あま言葉ことばふかいくちづけも いまはなくていい
ただじて「いつもいっしょ」ととなえるだけで しあわせいろかぜ二人ふたりつつむのです