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よみがな
あのなつ陽射ひざしが きついたまま
わかれをるこのこい よるをさらっていく

波音なみおとちかづく あつなぎさ
さみしげなかげだけのこしてわった

いくつもの日々ひびかさねていたけど どうしてすれちがってきたのだろう
かちったあいゆめまぼろしだった?

あきらめたわけじゃない本当ほんとうは あなたをおもっているの
だからいつのおもがね かがやけるように
たとえばわらって「あばよ」とふれればどんなにいい?
一人ひとりのあなたをわたしはまだ あいしているから

じたページにいま かくされたひと
花火はなびるように せつなさがみる

いてもだれもいない一人ひとりきりで よるかくしてほしかったのになぜ?
きれいなつき 今日きょうらす うみ調しら

いつからわたしよわくなった? つよさがなにらず
あなたのかおりがいまわたし きしめているよ
あなたがまだこんなわたしにも わらってくれるのなら
たったひとつだけあの言葉ことばも うそなんかじゃない

なつまぼろし二人ふたりこい 海辺うみべ物語ものがたり
永遠えいえんという言葉ことばじゃないよ 約束やくそくもないね
どんなに心変こころがわりしても あの日々ひびわすれない
どうかこのこいえぬように いのっていてしい