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いまはるが それぞれの胸静むねしずかにおとずれるよ
ねえきみはこのはなびらを だれ見上みあげているの

素直すなおわらえていますか なみだこぼしてませんか
きみがまだこのまちらしていたあのから どれくらいたったのでしょう

もうもどれやしないけれど おもしていたのです
ふざけあいきしめた 並木道なみきみち下重したかさねたいくつものゆめ
けば季節きせつはめぐり 残酷ざんこくにあの日々ひびとおのくけど
ほどかれたぼくうで二度にどきみきしめることできない

いまはるが それぞれの胸静むねしずかにおとずれるよ
ねえきみはこのはなびらを だれ見上みあげているの
やがてまちひと景色けしきわってしまうけれど
きっとけっしてだれにもよごせない季節きせつがある

高架下こうかしたみちけて きみ部屋へやとおった
あのころぼくたちと 二人ふたり肩寄かたよとおりすぎてく
がつけば季節きせつめぐ何度なんどでもこころによみがえります
きじゃくるあのきみ何故なぜにひきめることできなかったのか

またはるおとずれるたびむねげてくるよ
きみはなびらがいま こころめてゆくよ
何度花なんどはなってもいつか芽吹めぶつぼみのように
きみおもえて そろそろあるきださなきゃ

わかれるための出会であいじゃなくて めぐうためのサヨナラだから

いまはるが それぞれの胸静むねしずかにおとずれるよ
ねえきみはこのはなびらを だれ見上みあげているの

またはるおとずれるたびむねげてくるよ
きみはなびらがいま こころめてゆくよ
やがてまちひと景色けしきわってしまうけれど
きっとけっしてだれにもよごせない季節きせつがある
色褪いろあせない季節きせつがある