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まるなんて無理むりだよ このほしうえきてるかぎ
だってもうスピードでこのほしぼくからだはこんでるんだよ

まってみたければ 時速じそく1400キロのはやさで
精一杯地球逆廻せいいっぱいちきゅうぎゃくまわりに はしらないとね

頑張がんばんないためにも頑張がばんないと いけないなんてわけがかんない
仕方しかたないから頑張がんばるけど もういい どうにでもなれ

どれだけうしきに あるいてみても未来みらい
かってってしまうんだ 希望きぼうたされてしまうんだ
手渡てわたされたそいつをただ ててみたところでまた
からになったそのつぎ未来渡みらいわたされてしまうんだから

やりこまったその未来みらい 仕方しかたないからっておいたけど
ふとしたときけると 血走ちばしったぼくるんだよ

んだ部屋へやすみっこも くるまった布団ふとんなかでさえも
目一杯めいっぱい ぼくのすぐそばにへばりついてる

「ねぇもういいかい?」「いやまだだよ」「じゃあもういいかい?」「もうしつこいよ」
あきらめることとからないの? もうどういうつもりなの?

どれだけこうべあるいてみても未来みらい
すぐにつかってしまうんだ ぼくれてってしまうんだ
いっそのこと いてやろう なんて息巻いきまいたところでまた
けっしてせやしないんだ よるかぶつきのようなもんなんだ

あとにも さきにも かしてはくれないんだ
ちっちゃなはこまれ はこばれるしかないんだ
あとにも さきにも それ以外いがいはないんだから

金輪際こんりんざい かかわんない」「ついにあきらめた、もう万々歳ばんばんざい
「だけど最後さいごに、おねがいよ 耳澄みみすましてみて」

どこかでこえるこえててしまうような未来みらいなら
どうかぼくゆずってくれよ 大事だいじ使つかってみせるから」

そしてやっと気付きづいたよ そっと つよきしめたよ
まれたとき そうたしかに ぼくったものだから

はるさききみさけぶ 「いまからくからっててよ」
そのなみだ かべたきみぼく未来みらいそのものだったんだ