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いつだってここにあるこのうでみみ
ぼくさがしたりなど したことはないけど

なにかをさがすのには いつも使つかうくせに
いつかなくなるなんて かんがえもしないんだ

あるあさ 目覚めざめれば がなくなってた
さがすにもさがせない きみがないとさがせない

仕方しかたなく手探てさぐりしようとするけどもうでもない
おとたよりをこうとするがますみみもない

ぼくぼくであるかどうかさえももうすべ
ないとったぼく何者なにもの もうないもの?

そんなことこるはずもないこと
でもこったよ そんなもんじゃない そのうえいく出来事できごと

「いつも ここにいたよ」ってさ わらこえかなしくて
そばにいたいとねがえばねがうほど 視界しかいからははずれてて

「いつも ここにいたよ」って そう それはまるできぼくろ
だから きっとこれからは毎朝まいあさ きてさ たしかめるから

いつだってここにいた きみ姿すがたかたち
どんなってわれても もうからないほどに

なにかをさがすのにはいつも使つかうくせに
いつかなくなるなんてかんがえもしなかった

距離きょりがものをうなら 鼓動こどうぼくとするなら
このうでよりも みみよりもちかくにきみはいたから

だってさ わざわざ ひろ世界せかいなかから
ぼくむねのここのところ こころ鼓動こどうから

2センチかそこらのところを おりの場所ばしょ
えらんでくれたから だからこそ もはやそれはぼく一部いちぶ

おものうつみはないとおも
ほら また自分じぶんかばった 自分じぶんばっかだ

いつだってここにある 弱音よわねや、まよい、愚痴ぐち
かくしたってバレるならと せびらかすけど

いつからかこのぼくおおかくすほどに
本当ほんとう姿すがたなど かげもないほど

こので このうできみのことつけたんだよ
そしてきみきみで ねぇそうだよぼくぼくかたちかったよ
ぼくぼくと はじめて出会であえたの

「いつもここにいたよ」ってさ ぼくなかとおくから
みみまして どころさがすけど こえぬしもれてて

「きっとこれからはね」ってさ のどまできたそのこえ
どこに かってはなてばいいかも からずただみこむの

ぼくふたつがひとつになれればと ちかづきすぎたあの距離きょり意味いみ
なんで今頃いまごろになってさ この記憶きおくかたるのか

そうだ ひとつがふたつになったんだ このとされるそのまえ
一瞬前いっしゅんまえに だから 不時着後ふじちゃくごすぐえたの

二度目にどめはなればなれも きっとすぐまた出会であえるよ