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よみがな
人通ひとどおりのすくないがたみちめながら だれかがっていく足音あしおと
間違まちがったかのよううご時間じかんあさにおいがそっとつつんでく

きみ出会であったあのも こんな肌寒はだざむ季節きせつだったな
ちいさなことをおもして またじたなら

らばってかぶきみ記憶きおくれてみたくてばしたこの
すりけてつかさみしさなんてもういらないから
どうかぼくもどして

んだ電車でんしゃまどそと世界せかい
ながめてるだけなのに 胸締むねしけるこえ

このままどこかとおくへなんて かなわないとわかってたから
わすれたふりしてめたおものぞんだなら

らばってかぶきみ記憶きおくれてみたくてのぞいたほしうみ
いきをすることもわすれるほどに綺麗きれいすぎたんだ
もうそれにはれられないのに

わすれないことを いつもぼくらはすこししかえらべない
そのひとつ このビーだま 心深こころふかしずませながら

改札かいさつけるひとごみのなか まぶしいひかりじたなら

らばってかぶきみ記憶きおくれたがしてこぼれたなみだ
おもことはもうしないだろう
めるようにうごしたぼく足音あしおと