急いそぎ足あしを遮さえぎる信号しんごうに
ついため息いきばかりがこぼれる
望のぞむようになれない歯痒はがゆさに
言いい訳わけばかりを探さがして

歯切はぎれの良いい言葉ことばを並ならべても
嘘うそっぽさが拭ぬぐいきれなくて
今いま 遠とおざかる夢ゆめに
声こえもかけられず
また息いきを詰つまらせる

でもねやっぱり思おもい知しるよ
何なにかを読よみ取とるように
何なにも聞きかずに「おかえり」と笑わらう
あなたに その笑えみに
絶たえず にじむ優やさしさに
生いかされていたこと

名なもない毎日まいにちが
あなたとの毎日まいにちが
この景色けしきを「幸しあわせ」と呼よべる
日々ひびに変かえてくれる

車窓しゃそうに映うつる無数むすうのひかりに
胸躍むねおどらせ夢ゆめを数かぞえたあの夜よる
浅あさはかな自信じしんだけを連つれて
理想りそうばかりを追おいかけてきた

気付きづけば時間ときに 人ひとに流ながされ
欲望よくぼうに怠惰たいだ 誘惑ゆうわくに負まけ
プライドを捨すて 頭あたまを下さげ
それでもここに居続いつづける理由わけ
信しんじ続つづけてくれるあなたの
こぼれるような 笑顔えがおが見みたいから
今いままた踏ふみ出だすよ

名なもない毎日まいにちを
呼よび合あえる毎日まいにちを
守まもりたいと 思おもうその度たびに
強つよくなれるよ

割わり切きれなさに疲つかれ
時ときに顔出かおだす弱よわさが
信しんじた道みちさえ疑うたがってしまうけど
あなたがいるのなら
立たち入いる迷まよいもきっと
遮さえぎるように 歌うたえる

名なもない毎日まいにちが
あなたとの毎日まいにちが
この景色けしきを「幸しあわせ」と呼よべる
記憶きおくに変かえてくれる

名なもない毎日まいにちを
呼よび合あえる毎日まいにちを
途切とぎれぬように
守まもりたいと思おもう程ほどに
強つよくなれるよ