川辺かわべに流ながれる一枚いちまいの葉はっぱみたいだね
平凡へいぼんな日々ひびの中なか
そんな風ふうにしか見みえてなかった
小説しょうせつになるようなものじゃ無ないが 恋こいも別わかれも夢ゆめも見みて来きた
いくつもこの手てからすり抜ぬけ 一ひとつだけ離はなさなかった

何なにか得えたつもりで 何なにも得えちゃいなかった そんな日々ひびが続つづいていたから

手てにある全すべてがありきたりだった 特別とくべつなものは何なにも無なかった
いつも少すこし遅おくれて訪おとずれる後悔こうかいに 気きづきながら怯おびえていた
ガムシャラな十年じゅうねんから得えた事ことは 一瞬いっしゅんで過すぎ去さる十年じゅうねんの儚はかなさ
歩あるき続つづけた まだ此処ここでは終おわれないと
ありきたりな日々ひびが特別とくべつに変かわって行いくように

時ときに全すべて 努力どりょくが報むくわれてる そんな気きがした
時ときに全すべての 無意味むいみな 砂すなを積つみ上あげる作業さぎょうに見みえた
本当ほんとうの強つよさとは何なにか 本当ほんとうの弱よわさとは何なにか
永遠とわの愛あい なぜ必要ひつようなのか 百年ひゃくねんそこらの命いのちの中なかで

若わかさを与あたえられて 何故奪なぜうばわわれて行いくのか
結局けっきょくのところ分わからないけれど

ただ歌うたう事ことや意思いしを叫さけぶ事ことに 震ふるえるほど情熱じょうねつを感かんじた
平等びょうどうに過すぎて行いく全すべての時間じかんが 何なんなのか分わからないけど
熱あつく生いきた十年じゅうねんから得えた事ことは どれほど人ひとが変かわって行いけるか
誰だれかの理解りかい 理由りゆう 何なにもいらない
ただその感覚かんかくで 魂たましいを奮ふるわせ生いきて行いく

出来できる言いい訳わけなんて もう無ない
完璧かんぺきな状態じょうたいで戦たたかえてる奴やつの方ほうが少すくない
大だいなり小しょうなり傷きずは仕方しかたが無ない
それにしても随分ずいぶんたくさんの 大切たいせつなもの達たちを奪うばわれてしまったけど

まだ失うしなうわけにはいかないよ どんな未曾有みぞうの悲劇ひげきが起おきても
愛あい 夢ゆめ 理想りそう 希望きぼう それがどんなにも 素敵すてきな事ことか思おもい出だして

残のこされた時間じかん 才能さいのう 運命うんめいが決きめた限界げんかいが此処ここだとしても
従したがうつもりはない 理解りかい 理由りゆうもいらないよ
ただこの感覚かんかくで 魂たましいを奮ふるわせ生いきて行いく