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最寄もよりのバスてい時刻表じこくひょう
だれかの落書らくがきにわらった
いつもはあんま使つかわないから
気付きづかなかった 気付きづかなかった

見慣みなれないおおきなカバンだとか
すこ大人おとなびたキミをるまで
この感覚かんかくなんなのかが
わからなかった わからなかった
けど...

あふしたなみだこたえだよ
キミがにじんでしまうくらいの
ちいさくなるバスの最後尾さいこうび
るキミにつぶやいたんだ
かくしてた言葉ことば

キミを見送みおくったあとのオレンジは
歩道ほどうさみしいかげをのばす
こうしてるときはそっと
ながれてゆくね わってゆくね

キャップを目深まぶかにかぶっただけじゃ
かくせないほどの この気持きもちに
なんで今更気付いまさらきづいたのか
まだわからない まだわからない
でも...

むねおおきなあないたんだ
あのとき、キミとおなかたち
ゆめかうバスの まどそとぎる景色けしき
今頃いまごろキミはなにおもうのだろう

キミにあげるために みないた
ぼく一言ひとこと「ガンバレ」とただそれだけ
ちがうよ。本当ほんとうつたえたかったのは
そんな言葉ことばじゃなかった ずっときだったんだ...

あふしたなみだこたえだよ
そらにじんでしまうくらいの
速度上そくどあとおくへはなれてゆく
いとしいひとつぶやいたんだ
おそすぎた言葉ことば