文字サイズ
よみがな
二人ふたり足跡あしあと
つづしろえてく
けてはくれない おもひとつ
かたにまた、はらりとちて

かすかな吐息といき
うすれてく きみ体温たいおん
とおざかってゆく ねつひとしく
おもいもめれば らくだったのに

かなしみをかくすような 笑顔えがおいたくて
やさしいうそ気付きづけないまま てのひらはなれた

きみいたい
記憶きおくなかさえも
ゆきめられてしまうまえ
つないだ指先ゆびさきのこった
ねつえないよ
わりなどなくて
けたなみだにじえてゆく

つきねむったあさには
乱反射らんはんしゃする白銀はくぎんゆき
えてゆく
つめたい孤独こどくおもがれた日々ひびさえも

二度にどかない はなことでは
まる時間じかんさえうごかせない
あのきみところ
けてもどれたら 何度なんどだっていい
いまぼくったとしても

きみいたい
記憶きおくなかさえも
ゆきめられてしまうまえ
つないだ指先ゆびさきのこった
きみぬくもりを
色褪いろあせないよう
一人ひとりれたこえうたうから

きみ
きみ
きみがいない
しろ世界せかい
ひとつ
ひとつ
みしめよう
ゆきにじえて