古ふるいエレベーター 切きれそうな蛍光灯けいこうとう
長ながい廊下ろうかの先さき いつも来きていたあの部屋へや

小ちいさな嘘うそ 埃ほこりのように心こころに積つもるから
息苦いきぐるしいジェラシーなんて キレイにしたいだけ

ジェシカはドアをノックしない
あなたは誰だれと一緒いっしょなの?
テレビの音おととか笑わらい声ごえが中なかから聞きこえて来くる
ジェシカはドアをノックしない
夢ゆめから覚さめたくないだけ
もしも奇跡きせきが起おこっても
何なにも言いわずに帰かえろう

ふいに隣となりの人ひと 顔かおだけを出だしたけど
そっと人差ひとさし指ゆびを唇当くちびるあてて微笑ほほえむ

愛あいはいつも不公平ふこうへいで どっちか重おもくなる
責せめてみても仕方しかたないわ 馬鹿馬鹿ばかばかしくなるよ

ジェシカはそれで気きが済すんだの?
あなたは確たしかにいるのに
パンプスと悲かなしみを手てにして
靴音くつおとは消けしてあげる
ジェシカはそれで気きが済すんだの?
ここには来こなかったように…
明日あした やさしく抱だかれたら
何なにも知しらないフリしよう

ホントのことなど知しりたくないくせに
なんとなく確たしかめたくて
後悔こうかいと引ひき換かえに…I love you!

ジェシカはドアをノックしない
あなたは誰だれと一緒いっしょなの?
テレビの音おととか笑わらい声ごえが中なかから聞きこえて来くる
ジェシカはドアをノックしない
夢ゆめから覚さめたくないだけ
もしも奇跡きせきが起おこっても
何なにも言いわずに帰かえろう