- 文字サイズ
- よみがな
夜明よあけ並なみに冷つめたい風かぜが冴さえ渡わたった
腰掛こしかけたベンチかすめる明あけ方がたのプラットフォーム
長ながいことここにいたようにもとれる影かげは
実じつは風前ふうぜんの灯火ともしびと 二人ふたりは知しっていた
数分すうふんもすれば暗くらがりから出でてくるあいつは鉛なまりの塊かたまり
鋭するどいスピードでやって来くる
そうやって始発しはつが君きみをさらってく 何気なにげなく肩かたに力ちから入いれ
まあいっか…またいつか… 人前ひとまえではそう言いい切きれるのに
幸しあわせって思おもいがあるから 心こころはそれに酔よいしれていたから
素直すなおじゃない僕ぼくをなんとか丸まるめ込こんだ
季節きせつは巡めぐって 薄着うすぎで出歩であるくころ
同おなじようにして訪おとずれる明あけ方がたのプラットフォーム
またあいつが仰々ぎょうぎょうしい音おと立たててやってきた
君きみは慣なれた素振そぶりで軽々かるがる腰こしをあげたんだ
繰くり返かえしていれば 徐々じょじょに僕ぼくもすらり言いえるはずだったんだ
「またね」遮さえぎるようにして閉しまるドア
またもや始発しはつが君きみをさらってく 泣なかないって決きめてたはずなのに
見送みおくった 手てを振ふった なんと情なさけない顔かおを伏ふせた
幸しあわせって思おもい出でなんかより 君きみをあと一度いちどだけぎゅっとしときゃ良よかったな
振ふり返かえればトンネルに消きえていった
アーティスティックに切きり取とられた思おもい出では 今いまや気休きやすめ以下いかになっていた
諦あきらめ悪わるかった僕ぼくもついに愛想あいそを尽つかし
一足ひとあし遅おくれの後悔こうかいだけがそっと寄より添そった
いつもそうなんだ懲こりないんだ いなくなってから追おいかけるんだ
ぎゅっとしたかった相手あいては 始発しはつが連つれてった
そんなもんなんだ この涙なみだが幸しあわせって証あかしと思おもえばまだ
頭あたまの悪わるい僕ぼくでさえ とりあえず落おち着つくかな?
そう思おもう努力どりょくをしてるんだけど まだまだだめなんだ まだまだだめなんだ
腰掛こしかけたベンチかすめる明あけ方がたのプラットフォーム
長ながいことここにいたようにもとれる影かげは
実じつは風前ふうぜんの灯火ともしびと 二人ふたりは知しっていた
数分すうふんもすれば暗くらがりから出でてくるあいつは鉛なまりの塊かたまり
鋭するどいスピードでやって来くる
そうやって始発しはつが君きみをさらってく 何気なにげなく肩かたに力ちから入いれ
まあいっか…またいつか… 人前ひとまえではそう言いい切きれるのに
幸しあわせって思おもいがあるから 心こころはそれに酔よいしれていたから
素直すなおじゃない僕ぼくをなんとか丸まるめ込こんだ
季節きせつは巡めぐって 薄着うすぎで出歩であるくころ
同おなじようにして訪おとずれる明あけ方がたのプラットフォーム
またあいつが仰々ぎょうぎょうしい音おと立たててやってきた
君きみは慣なれた素振そぶりで軽々かるがる腰こしをあげたんだ
繰くり返かえしていれば 徐々じょじょに僕ぼくもすらり言いえるはずだったんだ
「またね」遮さえぎるようにして閉しまるドア
またもや始発しはつが君きみをさらってく 泣なかないって決きめてたはずなのに
見送みおくった 手てを振ふった なんと情なさけない顔かおを伏ふせた
幸しあわせって思おもい出でなんかより 君きみをあと一度いちどだけぎゅっとしときゃ良よかったな
振ふり返かえればトンネルに消きえていった
アーティスティックに切きり取とられた思おもい出では 今いまや気休きやすめ以下いかになっていた
諦あきらめ悪わるかった僕ぼくもついに愛想あいそを尽つかし
一足ひとあし遅おくれの後悔こうかいだけがそっと寄より添そった
いつもそうなんだ懲こりないんだ いなくなってから追おいかけるんだ
ぎゅっとしたかった相手あいては 始発しはつが連つれてった
そんなもんなんだ この涙なみだが幸しあわせって証あかしと思おもえばまだ
頭あたまの悪わるい僕ぼくでさえ とりあえず落おち着つくかな?
そう思おもう努力どりょくをしてるんだけど まだまだだめなんだ まだまだだめなんだ