光ひかった 助手席じょしゅせきで首くびをすくめる君きみ
それは遠とおくから 遠とおくから 雪ゆきを連つれてきた

寝静ねしずまった宵闇よいやみもおかげで台無だいなしさ
ああどうせなら どうせなら言いってしまおうか

雑ざつに見積みつもる恋こいの勝率しょうりつは決けっして高たかくはなさそうだけど
アラームが三回さんかい鳴なって迷まよった僕ぼくを追おい詰つめる

さようならに代かわる魔法まほうの言葉ことば探さがして
せめて心こころだけでも君きみのそばに残のこしたくて
汗あせばむ12月がつをつかんで離はなさぬよう躍起やっきになってどうでもいい話はなしをする
まだ見みつけられないその魔法まほうの言葉ことばは
きっと朝あさになっても見当みあたらないままだろう
分わかっていたって 探さがした 探さがした 焦あせった
ああなんてわずらわしい朝あさだ

雑ざつに見積みつもる恋こいの勝率しょうりつはやっぱりあてになどならない
アラームをとめて目めを開ひらいて声こえをあげる

さようならに代かわる魔法まほうの言葉ことば探さがして
せめて心こころだけでも君きみのそばに残のこしたくて
左ひだりドアの鍵かぎをそっと外はずしながらも
どうか開あけないでとどうしようもないこと思おもう
そんなわがままを振ふり切きろうとして足掻あがいた
跡あとが好すきという言葉ことばに姿すがたを変かえた
気きづくと君きみは 黙だまった 泣ないた 笑わらった ああなんてわずらわしい朝あさだ