文字サイズ
よみがな
かお初夏しょか つまずきながら ぬるいあせながしながら
つめてたことおもっていたこと 間違まちがってなかったはずなんだよな
きみせた夕暮ゆうぐれの汽車きしゃが まっすぐがえりをいそいだ
見送みおくるだけのぼくのスニーカー つばさでもえてたらな

なんにもらなかったくせして まれてしまったのは
それはそれは綺麗きれいな まばたきのせいだった
なのにどうにも上手うまくはいかなかった

一度いちどだけだった があっただけだった こんなにいとしくなってしまうとは
わすれたいとなげいたよるも なにもつたわらなかったこえ
全部ぜんぶ全部ぜんぶそっととっとくのはぼくほう
このさき何年なんねんめぐ月日つきひきみなしでかたれなくなってしまった
制服せいふくはもうてないしあののダンスも二度にどれないのにね

なにもかもわすれたふりして そむけてしまったのは
それはそれは綺麗きれいぼくおもいのせいだった
なのにいまはそれすらわすれてしまった

一度いちどだけだった があっただけだった こんなにいとしくなってしまうとは
わすれたいとなげいたよるなにつたわらなかったこえ
全部ぜんぶ全部ぜんぶそっととっとくのはぼくほう
このさき何年なんねん月日つきひっても えないアザみたいになってしまうんだな
なにもつたえなかったくせして またそれもねがったりかなったり
あのきみいまたしかにいとしい でもまだ
うまく言葉ことばじゃえないほどに みとめたくないんだな