明あきらかにされた変異へんい性せいを憎にくむ度たびに薄うすれていく自我じがを知しった
諦あきらめを宿やどす細胞さいぼうの奥おくで息いきづいた孤独こどく性せいを受うけ入いれることもできず

親和しんわを求もとめて見上みあげたアルビノの空そら

運命うんめいというならば耐たえ難がたき宿命しゅくめい
蔑さげすんだ未来みらいを笑わらえばいい
誰だれかの生命いのちへ溶とかしてと叫さけんでは
縛しばられた虹彩こうさい色いろづいた

例たとえ ば生命いのちに互換性ごかんせいが存在そんざいしたら画一的かくいつてきに成なれるけど
遺伝子いでんしの普遍化ふへんかを受うけ入いれることが幸福論こうふくろんに結むすびつくことはないと気きづいた

革新かくしんを求もとめて見上みあげたアルビノの空そら

描えがかれたシナリオ辿たどる苦くるしみから
逃のがれるように天てんを切きり裂さいた
誰だれのものでもない無上むじょうの生命いのちを
誇ほこりに思おもえるよう願ねがうんだ

願ねがいが届とどいたと思おもえる光景こうけいが
目めを見開みひらくことはもう怖こわくはない

散ちらばった色彩しきさい流ながれ出だす結晶けっしょう
ただひとつの生なまを創つくり出だす
定さだめられたレールを越こえたその瞬間しゅんかん
見みえたモノフロンティア導みちびかれるように吸すい込こまれた