ザンザンと突つき刺さす雨あめが弱よわまった
地面じめんを蹴けっては、蝶ちょう追おいかけながら

鈍感どんかんなフリは、はぐらかすためだ
若干じゃっかんもう僕ぼくは諦あきらめかけた

080から始はじまるナンバー
どうぞ、御電話おでんわ下くださいな
喉のどが渇かわく

愛犬家あいけんか達たちが売うれ残のこりの処分しょぶんセール開催かいさい
今日きょうも檻おりで眠ねむろう

段々だんだんと欠点けってんが浮うき彫ぼりとなって、
友達ともだちなんて安楽死あんらくしを受うけた

もう散々ちりぢり君きみは頑張がんばり生いきて来きた
「もう散々ちりぢり。」捨すて台詞ぜりふ
最高さいこうにキマっていた

080から始はじまるナンバー
どうぞ、御電話おでんわ下くださいな
飯めしはまだか

愛犬家あいけんか達たちが売うれ残のこりの処分しょぶんセール開催かいさい
保健所ほけんじょは冷つめたい
尻尾しっぽなら振ふるから生いかしてくれと
血液けつえきの薄うすい落おち目めの犬いぬさ

これは涙なみだではない
煙けむりが染しみただけ
俺達おれたちは低ていランクの生いき物ものですものね
馬車馬ばしゃうまの様ようにコキ使つかって
かしこまりましただけ云いっとけばそれでいいの
御嬢様おじょうさまの我わが儘ままには困こまりましたって僕ぼくら人質ひとじちみたいだ

ザンザンと雨あめが上あがりそうな空そらが、淡々たんたんと云いうのは「ありがとう。」だってさ
残念ざんねんな人間にんげんが勝手かってに謡うたいました
出過ですぎた真似まね、弱よわく鳴なきながら