つかみかけた熱あつい腕うでを
ふりほどいて
君きみは出でてゆく
わずかに震ふるえる
白しろいガウンに君きみの
年老としおいた悲かなしみを見みた
リングに向むかう
長ながい廊下ろうかで
何故なぜだか急きゅうに
君きみは立たち止どまり
ふりむきざまに
俺おれにこぶしを見みせて
寂さびしそうに笑わらった
やがてリングと
拍手はくしゅの渦うずが
一人ひとりの男おとこを
のみこんで行いった
(You're King of Kings)
立たち上あがれ
もう一度いちどその足あしで
立たち上あがれ
命いのちの炎ほのおを燃もやせ

君きみはついに
立たち上あがった
血ちに染そまった
赤あかいマットに
わずかに開ひらいた
君きみの両目りょうめに光ひかる
涙なみだが何なにかを語かたった
獣けもののように挑戦者ちょうせんしゃは
おそいかかる若わかい力ちからで
やがて君きみは静しずかに
倒たおれて落おちた
疲つかれて眠ねむるように
わずかばかりの
意識いしきの中なかで
君きみは何なにを
考かんがえたのか
(You're King of Kings)
立たたないで
もうそれで充分じゅうぶんだ
おお神かみよ
彼かれを救すくいたまえ (Ah…)

ロッカールームの
ベンチで君きみは
切きれた くちびるで
そっと つぶやいた
(You're king of kings)
帰かえれるんだ
これでただの男おとこに
帰かえれるんだ
これで帰かえれるんだ oh
ラィ ラ ラィ ラ
ラィ ラ…