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よみがな
くずれかけた
女神めがみのよう
一人ひとりきりで
ちつくすの
傷口きずぐちをなめた
よるのあとで
あたらしい場所ばしょさが
邪魔じゃまするものなどなにもない
まぼろしみたいな
こいをして
まぼろしみたいな
ゆめ
すべてがどんなに
こわれても
すべてがこんなに
うつくしい
まぶしくて
じる

ひとだれ
んでゆくの
わたしさえも
なくなるの
そんなはかなさが
いまはいいね
ちが道歩みちあるした
あなたの姿すがたかぶ
まぼろしみたいに
あらわれて
まぼろしみたいに
えてゆく
あなたをどんなに
わすれても
あなたをこんなに
おも
なつかしさに
じる

すべてがどんなに
こわれても
わたしはこんなに
うつくしい
まぶしくて
じる