火ひを抱だいて 闇やみの中なか
月つきの出でを 待まっている
恋こいしさに 総毛そうけだつ
夜よるの河かわのさざ波なみ Ah
愛あいに形かたちがあるのですか 教おしえて欲ほしい
刃やいばを渡わたる きつい恋こいだから
逢あわない 逢あわない 逢あえないわ
どうする どうする どうなるの
嘘うその雲母刷きらずり 仕掛しかけ花火はなびの
私わたしまるで まるごと歌麿うたまろ

唇くちを吸すい 腕うでの中なか
咲さく花はなは みなみだら
散ちりいそぐ 激はげしさに
夜よるの髪かみは荒波あらなみ Ah
恋こいに生いきたい 綺麗きれいないま 今いましかないの
滅ほろびるだけの つらい恋こいだって
逢あわない 逢あわない 逢あえないわ
どうする どうする どうなるの
見立人形みたてにんぎょう ほんにほの字じの
私わたし まるで 浮世絵歌麿うきよえうたまろ

愛あいに形かたちが あるのですか 教おしえて欲ほしい
刃やいばを渡わたる きつい恋こいだから
逢あわない 逢あわない 逢あえないわ
どうする どうする どうなるの
私わたし まるで まるごと歌麿うたまろ