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白山はくさんおろしの かぜにのり
ゆきふりむしがきたという
いとしいひとの そのむね
わたしもすがって すがって みたかった
くちびるれもせぬ それもこい
からだだけもとめても それもこい

きしむ はじける りかえる
たたくふるえる なみ
障子しょうじあければ あゝいちめん たけうみ

いのちおわりが そこにある
あなたときていたいのに
はじめてにぎのぬくみ
ようやくおんなおんなになれました
むくわれぬあいですが それもこい
こころだけ ひとすじに こいこい
まだけ くれたけ はこねだけ
やだけ くろたけ おなごだけ
まぶたとじれば あゝ越前えちぜん たけ

きしむ はじける りかえる
たたく ふるえる なみ
障子しょうじあければ あゝいちめん たけうみ