はるか草原そうげんを
ひとつかみの雲くもが
あてもなくさまよい
とんでゆく
山やまもなく 谷たにもなく
何なにも見みえはしない
けれどマルコ
おまえはきたんだ
アンデスにつづく
この道みちを
さあ 出発しゅっぱつだ
今いま 陽ひが昇のぼる
希望きぼうの光両手ひかりりょうてにつかみ
ポンチョに夜明よあけの
風かぜはらませて
かあさんのいる
あの空そらの下した
はるかな北きたをめざせ

小ちいさな胸むねの中なかに
きざみつけた願ねがい
かあさんの面影おもかげ
もえてゆく
風かぜのうた 草くさの海うみ
さえぎるものはない
そしてマルコ
おまえはきたんだ
かあさんをたずね
この道みちを
さあ 出発しゅっぱつだ
今いま 陽ひが昇のぼる
行ゆく手てにうかぶ
朝焼あさやけの道みち
ふくらむ胸むねに
あこがれだいて
かあさんにあえる
喜よろこびの日ひを
はるかにおもいえがけ