鉛色なまりいろした 冬ふゆの海うみ
風かぜがヒュルヒュル
空そらになる
ひとり身みをひく
女おんなの胸むねに
ひとひら ふたひら
雪ゆきが舞まう
あなた さよなら
忍路海岸おしょろかいがん わかれ旅たび

逢あえば抱だかれて
しまうから
手紙てがみひとつで 伝つたえます
筆ふでが走はしれば
乱みだれる文字もじに
思おもい出でばかりが
にじみます
あなた さよなら
忍路海岸おしょろかいがん ひとり宿やど

恋こいをするのも 女おんなゆえ
恋こいに泣なくのも 女おんなゆえ
抱だけばいとしい
乳房ちぶさの重おもみ
明日あしたはどの人ひと
好すきになる
あなた さよなら
忍路海岸おしょろかいがん わかれ雪ゆき