路地ろじのあかりが
チラチラと
夜よるを待まてずに 灯ひを点ともす
酒場通さかばどおりの片隅かたすみで
さし向むかい
指ゆびの先さきまで しみてくる
お酒さけのしずく
久ひさし振ぶりなら なおのこと
せめて今夜こんやは 水みずいらず
月夜つきよだね 月夜つきよだね
燃もえる 恋心こいごころ

誰だれが唄うたうか 演歌節えんかぶし
なぜか目頭熱めがしらあつくなる
どこか似にている
身みの上うえを聞きくようで
今いまは添そえない ふたりでも
私わたしはいいの
夢ゆめが心こころの 道みちしるべ
あなた酔よっても
いいかしら
月夜つきよだね 月夜つきよだね
あなた 月夜つきよだね

指ゆびの先さきまで しみてくる
お酒さけのしずく
久ひさし振ぶりなら なおのこと
せめて今夜こんやは 水みずいらず
月夜つきよだね 月夜つきよだね
燃もえる 恋心こいごころ