岩いわを噛かむ川かわの流ながれを
錦にしきに染そめて
山やまと山やまとを とり結むすぶ
谷たには男おとこの 思おもいやり
立たてた他人たにんに
泣なかされながら
沈しずむ自分じぶんに
沈しずむ自分じぶんに にが笑わらい

一粒ひとつぶの雨あめが重かさなる
小川おがわの水みずも
やがて大河たいがと
なることを
谷たには知しってる
語かたらない
遠とおい雲間くもまの
星空仰ほしぞらあおぎ
明日あすの幸しあわせ
明日あすの幸しあわせ 祈いのりたい

守まもりたい決きめた道みちなら
苦労くろうは覚悟かくご
今日きょうは負まけても
慌あわてるな
獅子ししの子供こどもは
千仭せんじんの
谷たにに己おのれの
未来みらいをかけて
風かぜの峠とうげを 風かぜの峠とうげを
越こえてゆく