「アナタの唄」の歌詞 かりゆし58

あなたの頬ほほに伝つたい落おちる涙なみだの訳わけを知しっているよ
独ひとりぼっちに耐たえられなくてあなたは僕ぼくのそばにいるんだね

その胸むねに抱かかえたすべての痛いたみを包つつみ込こむような
そんな存在そんざいで僕ぼくはいたいのにまた今夜こんやもあなたの涙なみだを月明つきあかりが照てらす

こんなにもこんなにも長ながい口くちづけを交かわしても
二人ふたりのその間あいだにはまた嘘うそが積つみ重かさなっていく

ひどく大おおきな傷跡隠きずあとかくし持もっているんだねきっとあなたは
誰だれかを深ふかく愛あいしてしまった記憶きおくを今いまも消けせずにいるんだね

本当ほんとは知しっているよそんなこと全部胸ぜんぶむねが痛いたむけど
僕ぼくは信しんじるよ悲かなしみはきっと朝あさの訪おとずれが夜よるをさらうように静しずかに消きえていく

こんなにもこんなにも深ふかくあなたを愛あいせるから
何度なんどとなく重かさねた嘘うそそれはいつか形かたちを変かえるだろう 変かえるだろう 真実しんじつに

やがて訪おとずれる春はるを待まつ 蕾つぼみのようなあなたと僕ぼくの日々ひび
だから今いまは だから今いまは 何なにも言いわなくても良いいんだよ

重かさねた傷きず 落おちた涙なみだ
それもいつか形かたちを変かえるだろう
変かえるだろう 幸しあわせに