「言葉にできないこと 言葉がいらないとき ～復刻盤～」の歌詞 かりゆし58

そりゃ楽たのしいことばかりじゃないよな二人ふたりの思おもい出でなんて
むしろつまらないことのほうが何倍なんばいも何十倍なんじゅうばいもある

恐こわい先輩せんぱいに呼よび出だされてあちこち殴なぐられた日ひの帰かえり道みち
ボコボコになったお互たがいの顔かおを見みて笑わらい転ころげたっけ

言葉ことばにできないこともある 言葉ことばがいらないときもある

二人ふたりの憧あこがれの女おんなの子こが遠とおくの街まちに引ひっ越こしてしまうと
知しった日ひの夜僕よるぼくは君きみに黙だまってあの娘こに電話でんわをかけた

「アナタが好すきだ」と伝つたえたかったのにあの娘この声こえを聴きいたら
急きゅうに君きみの顔かおが浮うかんでしまって僕ぼくは受話器じゅわきを置おいた

言葉ことばにできないこともある 言葉ことばがいらないときもある

あの日家ひうちに帰かえると父親ちちおやが深刻しんこくな顔かおをして僕ぼくを呼よび
君きみの母かあちゃんが亡なくなってしまったということを伝つたえた

僕ぼくは君きみの家うちに走はしった君きみは涙なみだをこらえてたのに
僕ぼくの顔かおを見みるとまるで小ちいさな子供こどもみたいに泣ないた

言葉ことばにできないこともある 言葉ことばがいらないときもある
言葉ことばよりも伝つたえるもの 言葉ことばじゃとても足たりないこと

僕達ぼくたちはいつもの公園こうえんでうんざりしながら今夜こんやも
安物やすもののつまみとくだらない話はなしを肴さかなに缶かんビール