「証」の歌詞 かりゆし58

ああ 本当ほんとうにそうだよな 獣道けものみちのような現実げんじすの隅すみで
おれ達たちは何度なんども踏ふみにじられてきたよな
心こころから笑わらえる瞬間しゅんかんなんて いつでもあっという間まに過すぎてく
一体いったいここが人生じんせいの中なかのどの辺へんなのかも分わからないまま
不安ふあんはおれ達たちと幸しあわせの間あいだに割わり込こんでくる
誰だれかが呟つぶやくのを聞きいた「今いまがずっとずっと続つづけばいいのにな」

大丈夫だいじょうぶだぜ まだ次つぎがある だけどもうその次つぎはない
それじゃ遅おそすぎる これくらいの方ほうが丁度ちょうどいい そうか そうだよな

走はしり出だせ友ともよ 叶かなえようすべてを
思おもい出だせ 無限むげんだぜ 希望きぼうは死しなないぜ
人ひとは弱よわいもの なんてデタラメさ
ここまで 今日きょうまで 辿たどり着ついたじゃないか

夏なつの入いり口ぐち 明あけ方がたのテレビ 2010年にせんじゅうねんのワールドカップ 0対0ゼロたいゼロのまま延長戦えんちょうせんを迎むかえる
「このまま試合しあいが終おわらなければ 誰だれひとり負まけやしないのに
誰だれの夢ゆめも壊こわれずに済すむのに」なんて考かんがえていた
気付きづけばおれ達たちは比くらべ合あうことに熱狂ねっきょうしている
誰だれかが囁ささやくのを聞きいた「今いまがずっとずっと続つづけばいいのにな」

大丈夫だいじょうぶだぜ ひとりじゃないぜ 孤独こどくを感かんじてるのは
少すこし寂さびしがり これくらいの方ほうが丁度ちょうどいい そうか そうなのか

走はしり出だせ友ともよ 叶かなえようすべてを
思おもい出だせ 無限むげんだぜ 自由じゆうは死しなないぜ
人ひとは弱よわいもの なんてデタラメさ
ここまで 今日きょうまで 辿たどり着ついたじゃないか

音楽おんがくで彩いろどられたこの空間くうかんには今日きょうも 限かぎりない可能性かのうせいが陰かげることなく輝かがやく
たったひとつの空そらの下したで たったひとつの星ほしの上うえで
おれ達たちはたったひとつの「今いま」をこうやって分わけ合あってる
ありがとう友ともよ

それぞれに生いきてきたそれぞれの過去かこ
それぞれに生いきていくそれぞれの未来みらい
変かわらないものなんか何なにひとつなくて 出会であいは別わかれの始はじまりに過すぎなくて
今日きょうが終おわってしまえば もう二度にどと会あえなくなるとしても
胸むねに刻きざみ込こんだこの時間じかんは いつまでも証あかしとして残のこる

『結むすんだ心こころは離はなれない』

ありがとう 友ともよ