「天邪鬼」の歌詞 ゆう

さあここには楽らくという文字もじしかありません
昨日きのうまでの苦行くぎょうはまるで嘘うそのようだ

それにしても今いまは思おもい出だすというやり方かたが解わからず困こまっているんだ
ここへ来くるまでは

竜神りゅうじんになってこの海うみの内うちで
あなたの全すべてを潤うるおす役目やくめを
つかさどるつもりでいたのに
あなたという人ひとが思おもい出だせないの

さあここでは愛あいというものも意味いみを成なしません
守まもる物ものがない苦くるしみを初はじめて知しった

それにしても今いまは人ひとという生いき物ものの定さだめが解わかって困こまってるんだ
ここへ来くるまでは

雷神らいじんになって尖とがったナイフで
あなたの全すべてを守まもり通とおす役目やくめを
つかさどるつもりでいたのに
悪あくという仕業しわざがここにはないんだ

それにしても灯あかりは闇やみのない場所ばしょでは役やくに立たたないと気きづいたんだ
それにしても風かぜは生いき物ものがいる場所ばしょにしか吹ふかないと気きづいたんだ
あなたを知しった時ときから空気くうきは汚よごれていた
あなたを知しった時ときから守まもる物ものはあった

竜神りゅうじんになってこの海うみの内うちで
あなたの全すべてを潤うるおす役目やくめを
つかさどるつもりでいたのに
あなたという人ひとが思おもい出だせないの
あなたという人ひとが思おもい出だせないの