「ブラザー軒」の歌詞 ハンバートハンバート
2010/9/15 リリース- 文字サイズ
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この楽曲へのみんなの気持ち
東一番丁ひがしいちばんちょう、
ブラザー軒けん。
硝子簾ガラスのれんがキラキラ波なみうち、
あたりいちめん氷こおりを噛かむ音おと。
死しんだおやじが入はいって来くる
死しんだ妹いもうとをつれて
氷水喰こおりすいたべに
ぼくのわきへ。
色いろあせたメリンスの着物きもの。
おできいっぱいつけた妹いもうと。
ミルクセーキの音おとに、
びっくりしながら
細ほそい脛すねだして
椅子イスにずり上あがる。
外そとは濃藍色のうこんいろのたなばたの夜よる。
肥ふとったおやじは
小ちいさい妹いもうとをながめ、
満足気まんぞくげに氷こおりを噛かみ、
ひげを拭ふく。
妹いもうとは匙さじですくう
白しろい氷こおりのかけら
ぼくも噛かむ。
白しろい氷こおりのかけら。
ふたりには声こえがない
ふたりにはぼくが見みえない
おやじはひげを拭ふく。
妹いもうとは氷こおりをこぼす。
簾のれんはキラキラ、
風鈴ふうりんの音おと、
あたりいちめん氷こおりを噛かむ音おと。
死者ししゃふたり、
つれだって帰かえる、
ぼくの前まえを。
小ちいさい妹いもうとがさきに立たち、
おやじはゆったりと。
東一番丁ひがしいちばんちょう、
ブラザー軒けん。
たなばたの夜よる。
キラキラ波なみうつ
硝子簾ガラスのれんの向むこうの闇やみに。
ブラザー軒けん。
硝子簾ガラスのれんがキラキラ波なみうち、
あたりいちめん氷こおりを噛かむ音おと。
死しんだおやじが入はいって来くる
死しんだ妹いもうとをつれて
氷水喰こおりすいたべに
ぼくのわきへ。
色いろあせたメリンスの着物きもの。
おできいっぱいつけた妹いもうと。
ミルクセーキの音おとに、
びっくりしながら
細ほそい脛すねだして
椅子イスにずり上あがる。
外そとは濃藍色のうこんいろのたなばたの夜よる。
肥ふとったおやじは
小ちいさい妹いもうとをながめ、
満足気まんぞくげに氷こおりを噛かみ、
ひげを拭ふく。
妹いもうとは匙さじですくう
白しろい氷こおりのかけら
ぼくも噛かむ。
白しろい氷こおりのかけら。
ふたりには声こえがない
ふたりにはぼくが見みえない
おやじはひげを拭ふく。
妹いもうとは氷こおりをこぼす。
簾のれんはキラキラ、
風鈴ふうりんの音おと、
あたりいちめん氷こおりを噛かむ音おと。
死者ししゃふたり、
つれだって帰かえる、
ぼくの前まえを。
小ちいさい妹いもうとがさきに立たち、
おやじはゆったりと。
東一番丁ひがしいちばんちょう、
ブラザー軒けん。
たなばたの夜よる。
キラキラ波なみうつ
硝子簾ガラスのれんの向むこうの闇やみに。