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「挑戦者」の歌詞 ロクセンチ

2007/8/8 リリース
作詞
中原明彦
作曲
中原明彦
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練習生募集れんしゅうせいぼしゅうのチラシにぎって玄関げんかんったおとこ
年齢ねんれいといい体格たいかくといいあまりに場違ばちがいで
こまがおのトレーナーはった
ひとには不向ふむきがあるものだ」
そのさかいにひとりのボクサーがまれた

一日いちにち仕事終しごとおわって9時くじからすぐ練習れんしゅう
足元あしもともおぼつかずにサンドバッグにたれている
かくしもせずみんなわらった
「ほらほら クラゲのダンスだぜ」
おとこだまってかよつづけた 毎日まいにち

うしなうことをおそれて
なににしてこなかった
わばもうやぶれたはずだ
いまさらなにもどすのか?

えてるんだかなんだからないが
まるで道化どうけじゃないか痛々いたいたしい
やめろよ やめなって
自問じもんたいして自答じとうするなら
一度限いちどかぎリなんだこの人生じんせい
なにくていいはずないだろ
理由りゆうなんてさがひまあるなら
みぎこぶしをもっとふかちぬけ

練習用れんしゅうようシューズのかかとのゴムもずいぶんったあるのこと
おなじジムの有望株ゆうぼうかぶ試合しあいむという
かませいぬならまだマシだ
「そろそろあきらめさせたほうがいい」
それでもおとこかえみちにガッツポーズ 何度なんど

とうとうその
ふるえて仕方しかたかった
すべてはわかっていたはずだ
はないぞ わらわれてるぞ

ちぎれそうなこころにバンテージ
興味本位きょうみほんいのギャラリーつリングヘ
眩暈めまい恐怖きょうふ
無情むじょうのゴングはひびいた
黒光くろびかりのグローブは容赦ようしゃなく
おとこ顔面がんめんとボディをこわしていく
これが現実げんじつなんだよシロートさん
ひだりストレートを最後さいごおとこくずちた

つぎ瞬間誰しゅんかんだれもがそのうたがった
たおれたはずの もうダメなはずの
おとこった

こたえなんか元々もともとあるわけない
栄光えいこうゆめ関係かんけいない
しいのは しいのは
ぼくぼくであるあかし

一度限いちどかぎリなんだこの人生じんせい
なにくていいはずないだろ
理由りゆうなんてさがひまあるなら
みぎこぶしをもう一度打いちどうちぬけ

ちぬけ