「ここにいる」の歌詞 中村一義

小ちいさな灯あかり消けして、真まっ暗くらにしてみる。
すると、解わかるよ。「僕ぼくは、今いま、ここにいる」。

小ちいさな灯あかり消けすと、みんな、何見なにみえる?
遠とおい先さきの自分じぶんが、ほら、今日きょうに手てを振ふる。振ふる?

まだ、大おおきな無限大むげんだいが、みんなを待まってる。
闇やみを抜ぬけると、そこは、優雅ゆうがな今日きょうだ。
ただの平々凡々へいへいぼんぼんな日々ひびに埋うまる、
宝たからを探さがす僕ぼくが、今いま、ここにいる。

どうだっていいや。カッコとか、そんなのは。
僕ぼくは、ただ、変かわるここで暮くらすんだ。

小ちいさな自慢消じまんけして、みんな、何見なにみえる?
巨大きょだいな四本よんほんの矢やを背せに、僕ぼくは真実しんじつを知しる。知しる?

まだ、大おおきな無限大むげんだいが、みんなを知しってる。
トンネルを抜ぬけると、今日きょうは、解放記念日かいほうきねんびだ。
ただの平々坦々へいへいたんたんな生活せいかつに潜ひそむ、
敵てきを越こえ行ゆくみんなが、今いま、そこにいる。

見みえないし、行いけない。
けど、僕等ぼくら、今いま、ここにいる。

ほら、ここにいる。