「希望」の歌詞 中村一義

ごっそり出過ですぎた、みんなの涙なみだが同おなじ個々ここを越こえて、ね。
跳とぶ鳥とり、振ふり払はらい、上空じょうくうの涙なみだが同おなじここを越こえて、ね。
同おなじここを越こえ、手てに触ふれるまで。

同おなじ世界せかいは今日きょうもないように、同おなじ人ひとは今日きょうもいないんだぜ。
どうだい? どうしたい? 同おなじ時ときを越こえ。
賽さいを放ほうり投なげて、晴はれのスコールをヘッドから受うけ。
虹にじの道みち。同おなじ時ときを越こえて。

ぐっしょり、天気雨てんきあめ、浴あびたその後あとに、同おなじここを去さる者ものの理由りゆうに、
ぐっしょり、天気雨てんきあめ、虹にじの彼方かなたに、同おなじここを行いく手てに触ふれるまで。

同おなじ世界せかいは今日きょうもないように、同おなじツラは今日きょうもいないんだぜ。
どうだい? どうしたい? 同おなじ時ときを越こえ。
最後さいごなんてないのに、自みずからドン引びくなって。
虹にじの道みち。同おなじ時ときを越こえて。

凪なぎに頌うたが頌うたを泣なかし、故ゆえに愚ぐが愚ぐと笑わらう。
この虹にじで笑わらえ!

同おなじ世界せかいは今日きょうもないように、同おなじ今日きょうは今日きょうもないんだぜ。
どうだい? どうしたい? 同おなじ時ときを越こえ。
何なんでなんも言いわない? オレはオマエをずっと好すきだぜ。
虹にじの道みち。同おなじ時ときを越こえて。
絶対ぜったいに。絶対ぜったいに。