「京都恋歌」の歌詞 五木ひろし

しんしん雪ゆきの
大原おおはらを
二にの字刻じきざんで
逢あいにゆく
忍しのぶ恋路こいじが
辛つらいから
逢あえばあなたに
無理むりばかり
橙色だいだいいろに
はんなりと
宿やどの灯火あかりが
うちを呼よぶ
どないしよう
どないしよう
野村岐のむらわかれの
思案道しあんみち

ちくちく胸むねに
突つき刺ささる
世間せけんみたいな
針はりつらら
なんぼ死しぬほど
燃もえたって
どうもならへん
この先さきは
別わかれなあかん
貴男ひとやのに
胸むねでほっこり
抱だかれたい
すきやもん
すきやもん
泣ないて花尻はなじり
迷まよい橋ばし
隠かくれて雪ゆきを
燃もやす花はな
朧清水おぼろしみずの
藪椿やぶつばき
どないしよう
どないしよう
渡わたりとうない
戻もどり橋ばし
どないしよう
どないしよう
野村岐のむらわかれの
思案道しあんみち