「弾き語り」の歌詞 五木ひろし

グラスのお酒さけに
ため息いきついて
今夜こんやも誰だれかを
待まってる あなた
ふるえる肩先かたさき
抱だきしめて
元気げんきをお出だしと
云いいたいが
小ちいさなお店みせの
弾ひき語がたり
僕ぼくには歌うたしか
歌うたえない
寂さびしい心こころが
微笑ほほえむように
歌うたってあげよう
やさしい愛あいの詩うた

可愛かわいい人ひとだね
まつ毛げを伏ふせて
きれいな夢ゆめだけ
見みているんだね
帰かえらぬ恋こいだと
知しりながら
約束信やくそくしんじて
いるんだね
小ちいさなお店みせの
弾ひき語がたり
僕ぼくには何なんにも
できないが
古ふるびたギターを
爪弾つまびきながら
探さがしてあげよう
あなたの思おもい出でを
小ちいさなお店みせの
弾ひき語がたり
僕ぼくには歌うたしか
歌うたえない
寂さびしい心こころが
微笑ほほえむように
歌うたってあげよう
やさしい愛あいの詩うた