「嘘つきダイヤモンド」の歌詞 井上陽水

ヒビ割われた砂漠さばくからは
バラクーダー
ひからびたラクダ達たちの
イマジネーション
休やすませて もう
日ひが暮くれた今日きょう
長ながすぎる道みちをたどる
アラビアン
だけど恋こいする以上いじょう
果はてしない話はなし
王様おうさまとお后きさきの
瞳ひとみに浮うかんだ
嘘うそつきでさりげなく光ひかる
ダイヤモンド
なけなしの金かねをさばく
カードディーラー
暗くらがりな部屋へやの中なかを
浮うき沈しずむ月つき
時々ときどきは High
ほとんどが Low
トキメキはめぐるまでの
サスピション
だけど恋こいする以上いじょう
夢ゆめのない話はなし
最後さいごに配くばられた
カードの裏うらには
嘘うそつきでさりげなく光ひかる
ダイヤモンド (Hoo)

たそがれた街まちは
すでにおとぎ話ばなし
あかぬけたモデル達たちの
野蛮やばんな水着みずぎ
のぞくのはジョー
つれないなゲイ
欲望よくぼうを確たしかめ合あう
レズビアン
だけど恋こいする限かぎり
罪つみのない話はなし
真夜中まよなかにそびえ立たてた
中指なかゆびの根元ねもとに
嘘うそつきでさりげなく光ひかる
ダイヤモンド
気きがついた時ときは
すでに南極なんきょくあたり
寒さむすぎて忘わすれかけた
孤独こどくな旅路たびじ
凍こごえたらヒョウ
降ふりしきる SNOW
ここからは 北極ほっきょくまでが
君きみしだい
だけど恋こいする限かぎり
果はてしない話はなし
オーロラの扉とびらを
祈いのりながら開あけたら
嘘うそつきでさりげなく光ひかる
ダイヤモンド (Wow)