「読書家姫君」の歌詞 分島花音

私わたしの中なかにはまだ鎖くさりにかかって
出番でばんをまってるわたしがもう一人ひとりいて
打うたれた拍子ひょうしに入いれ換かわって支配しはいする
理想りそうの全すべてを奪うばってゆくの

ヒロインのよう
本当ほんとうの愛あいが見みたい
活字かつじの中なかで
望のぞんだシーンのデジャヴ

夢ゆめみてばかりいる
小ちいさなお姫様ひめさま
架空かくうの短編小説たんぺんしょうせつ
シナリオは思おもい通どおり!
鼓動こどうが叫さけぶ程ほど
あなたに恋こいをして
このまま窒息ちっそくしそうよ
そんな恋こいはいかが?

いつまで恐怖きょうふを隠かくして生いきるつもり?
安全地帯あんぜんちたいに正座せいざをしても
ページをめくれば私わたしに語かたりかける
全部作ぜんぶつくられた偽いつわりの世界せかい

気きづいてる
ほんとの恋こいがしたい
現実げんじつのストーリー
傷きずつくのが怖こわいの?

今いまから始はじまる私わたしのプロローグ
綴つづられてく未来みらい
シナリオは予測不可能よそくふかのう!
悲鳴ひめいが上あがる程ほど
あなたに恋こいをして
このまま卒倒そっとうしそうよ
こんな恋こいでもいい?

私わたしも主人公しゅじんこうになれるかしら
活字かつじの中なかのわたしがうなずけば…

夢ゆめみてばかりいる
小ちいさなお姫様ひめさま
架空かくうの恋愛小説れんあいしょうせつ
シナリオは理想通りそうどおり!
だけど本当ほんとうの恋こいは誰だれにも読よませない
私わたしが体験たいけんするの
ハッピーエンドまで