「セツナ風」の歌詞 大石昌良

春はるの日ひは 春はるの日ひは
こっちへおいでと
東風こちの風かぜ

夏風なつかぜは 夏風なつかぜは
青々あおあお 吹ふき込こむ
青嵐あおあらし

あなたは言いうでしょう
そばにいるよと

浮うかんで 弾はじけて 宙ちゅうを舞まって
広ひろげた風かぜの地図ちずを

指差ゆびさし 探さぐる想おもいは いつも
懐なつかしく 懐なつかしく
遠とおく あなたの声こえ

秋暮あきくれは 秋暮あきくれは
わたしはここよと
雁渡かりわたし

冬空ふゆぞらは 冬空ふゆぞらは
焦こがれ焦こがれて
吹ふく木枯こがらし

あなたは言いうでしょう
おゆきなさいと

巡めぐって 回まわって 宙ちゅうを切きって
過すぎゆく季節きせつだけを
指折ゆびおり 数かぞえても すぐ横よこで
吹ふき抜ぬける 吹ふき抜ぬける
遠とおく あなたの風かぜ

浮うかんで 弾はじけて 宙ちゅうを舞まって
広ひろげた風かぜの地図ちずに
書かき込こむ 新あたらしい風かぜの名なは
セツナ風かぜと呼よびます

浮うかんで 弾はじけて 宙ちゅうを舞まって
広ひろげた風かぜの地図ちずを
指差ゆびさし 探さがし飽あきたくらいに
わたしにも わたしにも
見みつけられましょうか

吹ふき抜ぬける 吹ふき抜ぬける
あなたはセツナ風かぜ