「月の缶」の歌詞 川本真琴

ペルシャのオムレツはヒステリックなスクランブルエッグ
パスタなんて アラビア語ごみたい
窓辺まどべにもたれてまどろみ シッポで相あいづちを打うつ
マニキュアの瓶びんを倒たおした瞳ひとみの中なかに 三日月みかづき

君きみのシルエットが一番長いちばんながく伸のびる時刻じこく
天てんを見みて 何なにか見みつけたの

口唇くちびるの外そとはいつも嘘うそになるから 気きにしない
社会学者しゃかいがくしゃの分析ぶんせきや報道関係者ほうどうかんけいしゃの中継ちゅうけいも おやすみ

グラマラスな月つきの缶詰かんづめ 開あけないように踊おどり続つづけるの
スターライト 歩あるいていこう
何処どこが出口でぐちかわからない
ソーダ水すいの泡あわみたいに 逆さかさまに流ながれる砂時計すなどけい
スターライト 歩あるいていこう
悲かなしみがあとで来きても

路駐車ろちゅうしゃが夢見ゆめみてる ガソリンスタンド口笛吹くちぶえふいてる
ずっと待まってる ブロンズの天使てんしたち

中央分離帯ちゅうおうぶんりたいを平均台へいきんだいみたいによろめいてると
身体からだのどっかでざわめいてる未来みらいをそっと感かんじる

プラネタリウムのすみっこで 解とけないパズル ぼんやり見みていた
スターライト 歩あるいていこう
ここが出口でぐちかもしれない
スローモーションでこぼれ落おちる 誰だれも見みない涙なみだが出でてくる
スターライト 歩あるいていこう
悲かなしみがあとで来きても

グラマラスな月つきの缶詰かんづめ 開あけないように踊おどり続つづけるの
スターライト 歩あるいていこう
何処どこが出口でぐちかわからない
ソーダ水すいの泡あわみたいに 逆さかさまに流ながれる砂時計すなどけい
スターライト 歩あるいていこう
悲かなしみがあとで来きても