「男節」の歌詞 斉藤和義

暮くらし始はじめたあの頃ころは エプロン姿眩すがたまぶしくて
疲つかれてるのもなんのその そこがラブホさ台所だいどころ

行いってくるよと勇いさましく 赤あかい顔かおして「ただいま」と
呂律回ろれつまわらぬ毎日まいにちじゃ 3日続みっかつづきのカレーライス

おまえが出でかけたその隙すきに 一人隠ひとりかくれてスルけれど
本当ほんとうはおまえとしなきゃな もっとおまえと話はなさなきゃ

I'm a Man I'm a Man
旅たびをするのさ いつまでも
I'm a Man I'm a Man
俺おれを選えらんだお前まえが悪わるい!

酒さけを飲のまなきゃいい人ひとなのに 葛飾育かつしかそだちの親父おやじは
手術しゅじゅつの痕あとを勲章くんしょうに リタイヤする気きはないようだ

世間体せけんていが最優先さいゆうせん お嬢育じょうそだちのお袋ふくろは
今いまも田舎いなかに馴染なじめない 起おきたそばからヒステリー

何処どこからか声こえが聞きこえてくる 耳みみを澄すませば胸むねの中なか
「それでいいのか?おまえの人生じんせい たった一度いちどきりの人生じんせい」

I'm a Man I'm a Man
約束やくそくなんて出来できないぜ
I'm a Man I'm a Man
俺おれは男おとこだ 何処どこまでも

俺おれの仕事しごとは歌うたうたい ギター抱かかえて何処どこへでも
アーティストなんて呼よばれてさ ギャラがよければ何処どこへでも

君きみが泣なくのも無理むりはない ちやほやされて浮うかれてさ
ネタになるなら泣なかせても 歌うたにするのが仕事しごとだぜ

もしもそれでもいいのなら 見みていてくれよ何処どこまでも
俺おれは女おんなが好すきだけど おまえの敵てきが見当みあたらねー

セブンスターが目めに染しみる これは涙なみだかこの雨あめか
旅たびの終おわりはいつの日ひか おまえの胸むねで死しにたいぜ

I'm a Man I'm a Man
勝手かってばかり言いってやる
I'm a Man I'm a Man
俺おれは馬鹿ばかだぜ 覚悟かくごしな!
I'm a Man I'm a Man
約束やくそくなんて出来できないぜ
I'm a Man I'm a Man
旅たびを続つづける 何処どこまでも