「雨宿り」の歌詞 斉藤和義

あなたに会あいたい夜よるは 風かぜが窓まどを叩たたく
庭にわでは野良猫達のらねこたちが 雨あめに打うたれている
聞きいてほしい話はなしを あなたはどう言いうだろう
たぶんあの時ときのように「気きにするな」 と言いうかな
テレビも新聞しんぶんのニュースも 誰だれかに気きを使つかってばかり
そいつを鵜呑うのみにしてる 思考停止しこうていしの快楽主義者かいらくしゅぎしゃ
身分不相応みぶんふそうおうの夢ゆめを捨すてるつもりもなく ただひたすら闇雲やみくもに「がんばろう!」

あなたに会あいたいよ 今いまこそここにいてほしい
神様かみさまは忙いそがしくて 連つれてく人ひとを間違まちがえてる

やられたらやり返かえす そしてまたやられて‥
テクノロジーが進化しんかして 想像力そうぞうりょくは退化たいか
底無そこなしの欲望よくぼうに 振ふりまわされながら
バーチャルな波なみを泳およぎ 旅たびにでも行いった気きになって
美味おいしいもの食くった気きになって 評論家ひょうろんかになった気きになって
個人情報こじんじょうほうの傘かさに隠かくれ 揚あげ足取あしとりに忙いそがしい

あなたに会あいたいよ 今いまこそここにいてほしい
神様かみさまは忙いそがしくて 連つれてく人ひとを間違まちがえてる

あなたに会あいたい夜よるは 風かぜが窓まどを叩たたく
庭にわの野良猫達のらねこたちは何処どこかで雨宿あまやどり