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「かつては男と女」の歌詞 東京事変

2011/6/29 リリース
作詞
椎名林檎
作曲
浮雲
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さざめく青あおさの盛さかり、立たち止どまる術すべが無なくて巡めぐる季節きせつ
を先取さきどりしていた。瞬またたく若わかさも終おわり。「この侭昔ままむかしのよ
うに・・」暮くれ行ゆく空そらを眺ながめて居いたいと思おもって見上みあげる。
ひと気けのない湿しめった目抜めぬき通どおり。夕涼ゆうすずに視線しせんを逃にがし
ながら「お互たがい老ふけたね。」と、言いう貴方あなたの表情かおは子供こども
のようで、あどけなく八重歯やえばを残のこす。見慣みなれれた笑顔えがおその
口元くちもとへ、一度触ひとたびふれれば二人再ふたりふたたび始はじまりそうで、堅かたく利きき
手てを握にぎり締しめている。一言漏ひとこともらせば終おわり。「この侭昔ままむかし
のように・・」暮くれ行ゆく街まちに紛まぎれて居いたいと思おもって飲のみ
込こむ。