「林檎の唄」の歌詞 東京事変

私わたしの名前なまえをお知しりになりたいのでしょう
でも今思いまおもい出だせなくて哀かなしいのです

働はたらく私わたしに名付なづけて下ください
お呼よびになってどうぞお好すきな様ように
五月ごがつに花はなを咲さかす私わたしに似合にあいの名なを

木通あけびが開ひらいたのは秋色あきいろの合図あいずでしょう
季節きせつが黙だまって去さるのは淋さびしいですか

泪なみだを拭ふいて顔かおを上あげて下ください
ほらもうじき私わたしも実みを造つくります
冬ふゆには蜜みつを淹いれて貴方あなたにお届とどけします

私わたしが憧あこがれているのは人間にんげんなのです
啼ないたり笑わらったり出来できることが素敵すてき

たった今私いまわたしの名なが分わかりました
貴方あなたが仰おっしゃる通とおりの「林檎りんご」です
美味おいしく出来できた実みから毎年まいとしお届とどけします

召めしませ! 罪つみの果実かじつ