「しゃアない節」の歌詞 桑田佳祐

時計台とけいだいの雨あめ
馬鈴薯ばれいしょの苗なえ
兵隊へいたいさんの住すむ街まち
夜汽車よぎしゃに揺ゆれ
私わたしは何故なぜ
彼かの地ちへ赴むくのか？
二丁目にちょうめの彼女かのじょに
「サヨナラ」も言いえず
どうして今日きょうは Ah
悲かなしくないのだろう？
表彰状ひょうしょうじょうを受うけ
漫画本まんがぼんを投なげ
兵隊へいたいさんは
今日きょうもパレード
想像上そうぞうじょうの影かげ
夢ゆめより何故なぜ
胸むね 昂揚たかぶるのか？
ラーメン屋やの親父おやじに
「ありがとう」も言いえず
こうして愛あいは Ah
ため息いきに変かわるだろう
(Oh Yeah)
しゃアない・・・
嗚呼ああ 人生じんせいのブルース
「しゃアない節ぶし」よ
Ah 塀へいの中なかに神かみは降おりて
そして君主あるじのように
こう言いう・・・
"さあ!! 武器ぶきを持もて!!"

Ah 金米糖こんぺいとうを食たべ
障子しょうじを防まもり
北風きたかぜに震ふるえ
建たて前まえさえ
ネジ曲まげれば
彼かの地ちへ赴むくのか？
生うまれた故郷こきょうに Ah
「サヨナラ」も言いえず
いつかきっと Ah・・・
愚痴ぐちなど吐はくのだろう
(Oh Yeah)
Ah しゃアない・・・
嗚呼ああ 人生じんせいのブルース
「しゃアない節ぶし」よ
Ah 「平和へいわ」の意味いみが
違ちがって見みえる
そして愚おろかなボスが
こう言いう・・・
"さあ!!若者わかものよ
人ひとを撃うて!!"