「可愛いミーナ」の歌詞 桑田佳祐

我わが麗うるわしのミーナ
涙溢なみだあふれくる
こんなに別わかれが
悲かなしくなるなんて
熱あつくて冷つめたい
頬寄ほほよせ合あえば
濡ぬれた潮風しおかぜみたいな
せつなさがこみあげる
恋こいは異いなものだと
他人ひとは言いうけれど
どうせ遊あそびなら
捨すてられた方ほうが好すき
甘あまくて激はげしい
逢瀬おうせの晩ばんに
燃もえる真夏まなつの鼓動リズムが
この肌はだを狂くるわせた
ロマンティックが
終おわる時とき
独ひとりぼっちの夜よるが来くる
Heartbreakハートブレイクの海うみが
涙なみだで滲にじむ
なのにもう…
粋いきな文句もんくで火ひをつけて
熱あついキッスで燃もえあがる
帰かえらぬ女性ひとと夢ゆめの中なかで
恋こいに落おちる

だから可愛かわいいミーナ
薔薇バラの花束はなたばを
生うまれ変かわるなら
君きみだけに捧ささげよう
世界せかいの果はてまで
幸しあわせ運はこび
いつも君きみの耳元みみもとで
Johnnyジャニー Guitarギターを奏かなでるよ
ビート・ポップに
酔よわされた
わりとシックな秋あきの頃ころ
Surfbreakサーフブレイクの波なみが
生うまれて消きえた
だから もう…
プール・サイドで
口くちづけた
モップ・トップの
影かげは無なく
愛あいする女性ひとと巡めぐり逢あえた
時代ときが終おわる

ロマンティックが
終おわる時とき
独ひとりぼっちの夜よるが来くる
Heartbreakハートブレイクの海うみが
涙なみだで滲にじむ
なのにもう…
粋いきな文句もんくで火ひをつけて
熱あついキッスで燃もえあがる
帰かえらぬ夏なつの思おもい出でに
現在いまを生いきる
夢ゆめを見みてる…
涙滲なみだにじむ…
タバコの煙けむりが
目めに沁しみただけさ
ハートがせつない
本気ほんきの恋こいだった
サヨナラしたのは
気きまぐれのせいさ
時計とけいを巻戻もどして
もう一度いちどイカせてよ
Ah, ah…