「労働者」の歌詞 椎名林檎

ずらかりたいよ
おさらば
面倒めんどうはいやだ
あやかりたいよ
うるわし
文明ぶんめいはいいな

一体いったいいくら掛かかるの
気持きもちち良いい生活せいかつまで
とても間まに合あわない
身体からだと時間じかんが・・無ない

浮うかばれたいよ
いずれは
頑張がんばってるって
明あけ暮くれたいよ
いますぐ
天職てんしょくはなに?

一体何時いったいいつつながるの
止とめ処どない充足じゅうそくまで
仕合しあわせになりたい
だれか肋たすけて頂戴ちょうだい!

したいことだけしてたい
痛いたいのは余あまり好すきじゃない
期待通きたいどおりに思惑通おもわくどおり
夢ゆめを叶かなえて

乗のり込こみたいよ
おしらす
公平こうへいにどうぞ
手てを組くみたいよ
お偉えらがた
鞭撻べんたつをどうぞ

一体何処いったいどこで買かえるの
初回投資しょかいとうしよろこんで
相殺そうさいラクしておトク
美味おいしい薔薇色人生ばらいろじんせい

したいことすら知しらない
辛つらいのは余あまり堪たえられない
からい毒どくにあまい薬くすり
盾たてと矛ほこ
あっちを立たてりゃこちらが
嫌きらいな相手あいてにも好すかれたい
事情じじょうを呑のんでいる間あいだに生涯しょうがい
費ついやしそうで

したいこと見付みつからない
なげいては恰好付かっこつかない
怒おこったように慎つつしめ口ぐち
上うえは見みないぜ
したいことだけしてたい
悪わるいのは何奴なにやつだ顔見かおみせな
始終しじゅうくだを巻まいていても
お願ねがい夢ゆめを見みさせて