「ピンホールカメラ」の歌詞 玉城ちはる

はらりはらりと 切きり取とられた私わたしが床ゆかに落おちる
気けだるいのは寝不足ねぶそくじゃない

忘わすれたはずの匂においは 眠ねむりに落おちる度蘇たびよみがえる
抜ぬけ落おちた昨日きのうは ため息いきで振ふり返かええる事ことできない

どうしてアナタをまた選えらんで 悲かなしい嘘うそに溺おぼれるの

ひとつになる 光ひかりとともに
じわりじわりと私わたしを切きり取とる
されるがまま あるがままに ゆっくりと映うつし出だして

ピンホールカメラの中なかで 静しずかに時ときだけが過すぎてゆく
捕とらわれたまま今日きょうも 私わたしは這はい出だすこともできない

こうしてアナタをまた選えらんで 心こころの隅すみで蹲うずくまる

ひとつになる 光ひかりとともに
じわりじわりと私わたしを切きり取とる
されるがまま あるがままに ゆっくりと映うつし出だして

すぐに出来できる 写真しゃしんはいらない
ゆっくりと 閉とじ込こめてほしい
アナタの光ひかりで 私わたしを写うつして
アナタの両手りょうてで 私わたしを生いかして欲ほしいだけ

はらりはらりと 切きり取とられた私わたしが床ゆかに落おちる
気けだるいのはアナタのせい