「キックベースは終わらない」の歌詞 石風呂,ゴム

そろそろ蹴球しゅうきゅうも飽あきてきたとこだし
別べつの遊あそびをしてみようぜ
あの植うえ込こみが一塁いちるいだとか
「透明とうめい」だとか
ローカルルール駆使くししていこうぜ

Monday,
僕ぼくら、少すこし退屈たいくつで
飛とばないボールはすぐに捕つかまって
Tuesday,
少すこし風かぜが冷つめたいかな
けれど
どうせなら塀へいの向むこうを狙ねらおう

キックベースは終おわらない
少年しょうねんは秋あきを感かんじている
地面じめんに落おちていく影かげを眺ながめているよ
宿題しゅくだいも終おわらない
けれどそんなこと忘わすれて
大おおきめのボールを僕ぼくは
ただ蹴けり飛とばすのさ

好すきなバンドが
メジャーで出だしたセカンドアルバムの
7曲目ななきょくめを聴ききながら
少すこし休やすもうぜ

Wednesday,
僕ぼくら、寒さむくなくなってく
試合しあいは佳境かきょうに差さし掛かかっている

キックベースは終おわらない
少年しょうねんは飽あきを感かんじない
気付きづけばボール以外見いがいみえなくなっているよ
だからこそ気付きづかない
人数にんずうが増ふえていることも
秋あきのすきま風かぜ
少年しょうねんと遊あそびに来きたよ

ボールは空そらを舞まう
彼かれらは夢中むちゅうで走はしっている
けれども気付きづかんはずがない
終おわりたくないからさ
まだ終おわらせない

キックベースは終おわらない
少年しょうねんは秋あきと空そらを見みる
くだらん毎日まいにちを
僕ぼくは生いきているよ
太陽たいようが沈しずんで
選手せんしゅの数かずも減へっていってる
名前なまえも知しらんけど
お願ねがい、もう少すこしここにいて!

キックベースは終おわらない
少年しょうねんの涙なみだだけ

キックベースは終おわらない
少年しょうねんは秋あきを感かんじている
公園こうえんの木々きぎの葉はは
赤あかく紅あかく散ちっていくよ