「30」の歌詞 磯貝サイモン

もう一度走いちどはしり出だすのだ!
いつからだって遅おそくないぜ
希望きぼうに終おわりはないのだ!
手てを広ひろげて 風かぜをつかめ
弱音よわねを吐はくのは 明日あしたでいい

最近さいきんちょっと太ふとったかなあ
最近疲さいきんつかれが取とれないなあ
今思いまおもえば なんとなく過すごした20代だい
夢ゆめを失うしなったヒコーキは 地面じめんへ不時着ふじちゃくをして
ここからは自分じぶんの足あしで歩あるかなきゃいけない

そう ここからが人生じんせいだ
幕まくはまだ上あがったばかりだ
これまでの予行練習よこうれんしゅうで身みにつけた
判断力はんだんりょく 精神力せいしんりょく コネとかズルがしこさも
必要ひつようとオトナは言いうけれど どうなんでしょう

いくつになっても 余命宣告よめいせんこくされても
情熱じょうねつに火ひをともしたい
理想りそうと現実げんじつの距離きょり 届とどかないと思おもっても
やるなら今いましか ないでしょう?

もう一度走いちどはしり出だすのだ!
いつからだって遅おそくないぜ
希望きぼうに終おわりはないのだ!
手てを広ひろげて 風かぜをつかめ
弱音よわねを吐はくのは 明日あしたでいい

「少すこしは休やすんだら」なんて あんまり甘あまやかすなよ
またなまけちゃう だっておれは弱よわい
テキトーに仕事しごとをこなして 今日きょうも帰かえったら晩酌ばんしゃく
「あいつはいいな」とかグチを二三にさんこぼしながら

もっと自由じゆうになりたい 時間じかんも金かねももっと欲ほしい
欲望よくぼうと嫉妬しっとばかり膨ふくらんで だけど
きみと一生一緒いっしょういっしょのベッドで寝ねれるってだけで
世界せかいはハッピーになるって確信かくしんをした
そして手てに持もってたロックグラスを一気いっきに 飲のみ干ほした!

妥協だきょうしたもん勝がちなのだ!
カンペキ主義しゅぎは体からだに悪わるいぜ
遠回とおまわりしてもいいのだ!
細こまかいことは気きにしないで
笑わらって一緒いっしょに年としをとろう

もう一度走いちどはしり出だすのだ!
いつからだって遅おそくないぜ
自分じぶんに言いい聞きかせるのだ!
人生じんせい 山やまあり谷たにありで
だからこそ楽たのしいんじゃないか

もう一度走いちどはしり出だすのだ!
今いまからだって遅おそくないぜ
希望きぼうに終おわりはないのだ!
命いのちが燃もえ続つづける限かぎり
今日きょうもこの町まちで歌うたうのさ