「渇望」の歌詞 笹川美和

握にぎり潰つぶせそうな小鳥ことりを
見みつめて想おもいを馳はせるは
邪よこしまな妄想もうそうの中なかで 笑わらう笑わらう笑わらう あなたよ

握にぎり潰つぶせそうな小鳥ことりを
見みつめて想おもいを馳はせるは
邪よこしまな妄想もうそうの中なかで 笑わらう笑わらう笑わらう あなたよ

今いま、誰だれに眼差まなざしを注そそぐの?
今いま、誰だれに体温教たいおんおしえるの?
こんなに醜みにくいあたしが
向むかう術すべなど

あたしは。
あなたの為ために歌うたを唄うたおう。
あたしの声こえだけを聴きいて。求もとめて。

消きえ入いりそうな鈴虫すずむしの音ね
それさえ虫唾むしずが走はしる程ほど
邪よこしまな妄想もうそうの中なかで 嘆なげく嘆なげく嘆なげく あたしよ

今いま、誰だれが眼差まなざしを送おくるの?
今いま、誰だれが体温与たいおんあたえるの?
こんなに醜みにくいあたしが
持もてる術すべなど

あたしは。
あなたの為ために歌うたを唄うたおう。
あたしの言葉ことばだけ聴きいて。震ふるえて。

刻一刻こくいっこくと変かわる月つきの位置いちを
眺ながめて身みを焦こがし、悶もだえるの
こんなに醜みにくいあたしが
耐たえうる術すべなど

あたしは。
あなたの為ために歌うたを唄うたおう。
あたしの声こえだけを求もとめて。

あなたの為ために歌うたを唄うたおう。
あたしの言葉ことばだけ聴きいて。震ふるえて。