「NYにて」の歌詞 笹川美和

カメラのフィルムを買かいに
君きみは部屋へやを出でた
見知みしらぬこの街まちは
煉瓦造れんがづくり、石畳いしだたみ。

郵便局ゆうびんきょくを過すぎた辺あたり
空あき地ちを見上みあげると
不規則ふきそくに舞まい上あがる
小ちいさくて、白しろい風船ふうせん。

素敵すてき。

その時君とききみの心こころには
小ちいさな羽はねが生はえてきて
君きみは道みちを見みつけたの
知しらぬは君きみばかり

溶とけそうな曇空くもりぞらの下した
君きみはバスに乗のる
見覚みおぼえのあるあの公園こうえん
映画えいがで観みたそのまま。

美術館びじゅつかんはもうすぐそこ
バスを降おり足元あしもとを見みる
水溜みずたまり軽かるく飛とび越こせば
大おおきくて、白しろい美術館びじゅつかん。

綺麗きれい。

その時君とききみの心こころには
大おおきな夢ゆめが膨ふくらんで
君きみは道みちを見みつけたの
知しらぬは君きみばかり。

雲くもの隙間すきまから
青空あおぞらが広ひろがって
君きみの心こころも
広ひろがって、広ひろがって

その時君とききみの心こころでは…

大おおきな羽はねを羽はばたかせ
君きみは道みちを進すすみだす
知しらぬは何処どこへ
知しらぬは何処どこへ。